うつ病

うつ病では,認知面における否定的な方向に偏った思考,感情面における抑うつ的な気分が特徴です。

うつ病

認知行動療法は,このような認知面や感情面に変化をもたらすための介入を行います。以下がプログラムの一例です。問題を抱えておられるご本人が来談できない場合でも、親御様(保護者様)や配偶者様・パートナー様がご本人をどのように理解し、どのように対応したらよいのかについてのご相談も受け付けております。

 

認知介入プログラム

気分が抑うつ的になるのに決定的な役割を果たしているのは,出来事の解釈(認知)であって,出来事そのものではありません。

うつ病では,否定的に考えるクセがついてしまっているため(例えば,ついつい「自分なんて役に立たない」と考えてしまう),身の周りの出来事も否定的に解釈してしまい,結果として,気分が抑うつ的になってしまいます。

そこで,このプログラムでは,まずは,そのようなクセに気づき,自分の思考が正しいかどうか検討できるようになること,さらに,より妥当性の高い解釈ができるようになることを目指します。

認知行動療法_思考記録表

例えば、このようなワークシートを使って自分の考え方のくせを探る場合もあります。
東京認知行動療法センター思考記録表

 

行動介入プログラム

私たちが行うこと(行動)は,私たちの思考や気分に強い影響力を持っています。うつ病では,以前行っていた活動をしなくなってしまうことが,楽しみや達成感を得る機会を減らし,結果として,気分を抑うつ的なままにしています。

そこで,このプログラムでは,まずは,活動記録表などを用いて現在の活動状況を整理し,今以上に楽しみや達成感が得られそうな活動を,もっとも取り組みやすいものから行うことを計画します。

そして,計画実行によって得られた楽しみや達成感をふり返りながら,次に行う活動を計画します。これらを繰り返すことにより,以前と同じ活動レベルを取り戻すことを目指します。

東京認知行動療法センター

 

チェックリスト

上記のような症状や問題がみられる場合には、下記のチェックリストをダウンロードして、自分でチェックをして、その結果をもってご来談ください

「うつ病」のチェックリストはこちらからダウンロードできます。