うつうつとしながらも、この際なのでと新規開拓で探し当て歯医者。ここが大当たりでした。処置が丁寧でうまいのはもとより、何よりよかったのは、治療に関する説明が丁寧かつ明瞭だったことです。

口腔内の全体的状態、要治療の歯の状態、治療法について複数の選択肢とそれぞれのリスクとメリット、費用、期間等々、素人にわかりやすく時間をかけてガイダンスしてもらいました。

不安は、情報を得られて全体像が見渡せるとずいぶん軽くなりますね。気分的に安心すると、不思議なもので、「この機会に」と歯のメンテナンスに意欲が出たりして。

歯の詰め物が取れてしまいました。久しぶりの歯科通い…治療時の痛み・・・想像すると憂うつです。「他にも虫歯があるんじゃないか」「どのくらい通わなきゃならないだろう」不安です。めんどうです。

この体験から認知行動療法の進め方が思い起こされました。認知行動療法では、いわゆる、インフォームド・コンセントを大切にします。毎回ごとの1回のセッションも、心理療法の初回から終結までの全体的な流れもどのように時間を使い、セッションを終えるときにはどのような収穫が得られているとよいかできるかぎり明らかにしながら進めます。

「○○のような症状の場合、一般的には改善に○ヵ月間くらいかかる場合が多いでしょうか」「最初の目標はこのあたりにおくのはどうでしょう」「今日のセッションは最初の○分で前回の振り返しをしたいと思います」「○○さんのこの苦痛を和らげるには○○というやり方があります。試してみますか」何のために何をするのか、ゴールをどこに設定するか、どのような技法を用い、その技法を導入するとどのような効果が期待されるか、丁寧に話し合い説明しながら進めていきます。

もちろん、悩みごと、精神的な困りごとは全体像が漠然としていたり、いくつもの要因がからんでいて何を目標にしてよいか自分でも判然としないこともあります。そのようなときには、セラピストがお話しをうかがいながら、問題を解きほぐし、着手すべき課題に優先順位をつける手助けをします。理解と納得を大事にしますので、セッションの過程では質問やご意見、苦情はもちろんウェルカムです。

セラピストがガイドになりこれからの進み行きに関する地図、青写真を作成し、それを参考にしながら相談者の方と一緒に歩みを進めていきます。どうぞ安心していらしてみてください。

(M・E)