東京認知行動療法センター移転のご挨拶

東京認知行動療法センター

東京認知行動療法センターは、2017年の年明けとともに一般社団法人「臨床心理iネット」のご協力を得て同じ文京区の本郷に移転して活動を発展させることとなりました。

特に臨床心理iネットが運営する「東京発達・家族相談センター」とも協働し、近年ニーズが高まっております発達障害関連の認知行動療法の開発と実践に活動を広げることを新たな目的として移転いたしました。

東京認知行動療法センターは、東京大学大学院・臨床心理学コース下山研究室及び心理教育相談室において臨床心理学及び認知行動療法の研鑽を積んだ中堅・ベテランの臨床心理士が2012年に、渋谷区初台において関谷クリニック院長関谷透先生のご協力を得て設立した臨床実践のためのセンターです。

認知行動療法を幅広く捉え、さまざまな精神症状や心理的問題の解決の方法を研究開発するとともに、臨床実践を通してその有効性を明らかにしていくことを目的としております。現在は、認知行動療法の技法をICT化したWebゲームやアプリを開発し、臨床実践での活用を目指して臨床活動を展開しております。

センター所属の臨床心理士は、いずれも認知行動療法だけでなく、クライエント中心療法、精神分析、ユング心理学、家族療法等の理論と技法を幅広く学び、柔軟にサイコセラピーを実践しております。

センターのメンバーが臨床心理学を学び、認知行動療法の研修を受けた東京大学と同じ本郷の地で、多くの患者様のためにサイコセラピーを役立てることができるよう、気持ちを新たにして活動を発展させていく所存であります。

今後いっそうのご指導ご鞭撻をお願い申し上げ、ご挨拶にかえさせていただきます。

平成29年1月1日
東京認知行動療法センターの臨床心理士を代表して

東京大学大学院教育学研究科
臨床心理学コース教授
下山晴彦