私は、4歳と1歳の子どもの母親です。自分の子育てに臨床心理士としての知識や経験が生かせる部分もありますが、日々反省、どうしたものかと悩みながら子どもたちと関わっています。特に難しいのは、怒りのコントロールです。

ある朝、登園時間まで後15分、折り紙、シール、クレヨンなど散乱していますが、さすがに15分もあればこれくらいお片付けできるでしょう…。母として、「お片付けできる子どもにしたい。忍耐強く待ってあげよう。本人のやる気を出す言葉かけは?」とそんな思いがかけめぐる一方で、シナリオ通り、想定通り行くことがほぼないマイペース娘です。

それを寛容に受け止められればいいのでしょうが、諦められない、寛容な心でいられないのが親心。タイムリミットがあったり、子どもが疲れていたり、お腹すいているとますますうまくはいきません。娘は泣き始め、私の怒りはピークに達し、さらに娘は泣き(ついでに下の子も何かをやらかし)、結局私は怒りを爆発させ声を荒げて、後悔することも多々あります。

ただ、最近、感情のコントロールとは「その感情のままでいられること」と学びました(大河原,2017)。聞き分けのいい子ではなく、子どもが泣いたり、怒ったり、親の思いとは反対のことを言ったりしたりすることは自然の成り行きで(自分を守るための言動)、安心してそのような感情を出せることが後々の心の安定(キレたり暴力をふるったりしない)に重要であることを知りました。

「将来のため」と思うとやる気が出ます。私は、「泣いているこの気持ちも大切、このままでいられることは大事」と少し落ち着いて見られるようになりました。そうすると結果的に、案外冷静に待ってあげることができます。「案外」と書いたのは、泣いている子どもを見ると、自分も嫌な気持ちが出てきてしまい、自分のイライラにイライラしてしまう悪循環が起きるからです。

でも、その自分の感情も「それは怒っちゃうよね~。焦っているのかな。不安なのかな。」などと受け止められると、自分の怒りの感情がすっと落ち着いてきます。子どもの感情を見守ることができ、自分があまりイライラせず接してあげられると、子どもはいつしか泣くのをやめて片付けられたり、気持ちが元に戻って落ち着くことが多くなりました。

感情は心の中から勝手に沸き上がります。子どもや自分に対しての怒りの理屈が分かり(認知)、待ってあげられると(行動)、子どもも変わる(結果)。認知行動療法の枠組みでも説明がつく出来事でした。

(M.M)