森田慎一郎(もりた しんいちろう)

森田慎一郎

経歴

電機メーカー勤務後に、東京大学大学院教育学研究科教育心理学コース修士課程、同臨床心理学コース博士課程を修了し、武蔵野大学通信教育部准教授、北里大学医学部特任准教授を経て、現在東京女子大学現代教養学部心理・コミュニケーション学科心理学専攻教授。博士(教育学:東京大学)

臨床歴

初台関谷クリニック、東京大学大学院理学系研究科理学部学生支援室、東京大学経済学部学生サポートルーム、東京大学大学院教育学研究科附属心理教育相談室

資格

(財)日本臨床心理士資格認定協会 臨床心理士 ・ 公認心理師

専門領域

うつ病や不安障害などへの認知行動療法、働く人のメンタルヘルスやキャリア発達の支援(職場復帰/職場適応/キャリア・カウンセリングなど)、学生や未就業者の支援(就職や進路/日常生活上のストレスなど)

メッセージ

私は、大学卒業と同時に就職した電機メーカーに一般の事務職員として勤務するなかで、働くことの心理(仕事における満足感やモティベーションなど)や、働く人が時として患うことのあるうつ病などの精神疾患に関心を抱くようになりました。

それがきっかけで、大学院進学後は、臨床心理学や産業・組織心理学を専門的に学ぶとともに、臨床心理士としての実践活動に力を入れ、今日に至っています。

活動を重ねるうちに、支援の対象者は、実際に働いている人だけではなく、これから働こうとしている学生や未就業者にまで広がってきています。また、支援対象となる精神疾患も、当初はうつ病が中心でしたが、現在は様々な不安障害にまで広がってきています。

近年では、働く女性のご相談も増えたように感じています。

認知行動療法の考え方は、さまざまな精神疾患への介入はもちろんのこと、キャリア発達上の問題を検討する上でも役に立ちます。ただし、実際の面接場面では、まずは来談者様のお話をじっくりとお聴きし、どこがどのように問題となっているかの把握に努めます。

その上で、認知行動療法を中心とする心理学の知見を援用しながら、来談者様と共に問題解決を図っていきたいと思います。どうぞ、お気軽にいらして下さい。

業績

  1. 森田慎一郎 2012 うつ病、不安障害、不安障害―特定モデルと介入プロトコル― In下山晴彦(監訳)「認知行動療法 臨床ガイド」金剛出版
  2. 森田慎一郎 2012 キャリア発達の変化と学生相談の課題、キャリア支援と学生相談の協働 In下山晴彦・森田慎一郎・榎本眞理子(共編)「学生相談必携GUIDE BOOK」金剛出版
  3. 森田慎一郎 2010 「社会人と学生のキャリア形成における専門性-今日的課題の心理学的検討-」武蔵野大学出版会
  4. 森田慎一郎 2007 アセスメント In下山晴彦(編)「認知行動療法-理論から実践的活用まで-」 金剛出版