「ほどほどメーター」の紹介
子育て中の母親としては、一度や二度、いえ何度もどうしたらもっと怒らずにいられるかと悩んだことがあるのではないでしょうか。子育てにおいてはよく「子どもの気持ちを受け止めましょう」と聞きます。でも、母親が子どもの気持ちを受け止めようとしても子どもはさっぱり泣き止まなかったり、聞いてくれなかったりします。子どもは、本当に思い通りには行きません。母親になって初めて、自分ががんばってもこんなに思い通りにいかないことがあるのかと壁にぶちあたる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
よく子育ては、終わりが見えず、成果を感じられないことも多いからこそ、ほどほどに力を抜きながらすると良いというアドバイスをもらいます。でも、ちょうどいいほどほどってよくわかりません。そこで、「ほどほどメーター」を紹介したいと思います。
認知行動療法では、自分が不安や怒りを感じる強さを「温度計」や「メーター」という表現を使って、計ります。一つの目的としては、主観的に感じていた感情を客観的に捉えることで、巻き込まれやすい感情と距離を取ることができ、少し冷静になって、感情の強さに応じてどのように行動したらいいか考えることができるからです。(M.M)