うつは、からだや心を動かすエネルギーの低下です
うつは、「心身のエネルギーが低下した結果、脳が司っている基本的な機能が低下して、感情をうまくコントロールできない状態」と理解してみましょう。
「感情をうまくコントロールできない」とは、うつの場合は「感情が湧かなくなってしまう」ことです。躁の場合だと「感情が湧き出しすぎてしまう」ことになります。
この「心身のエネルギー」を、車が走るために必要なエネルギー、つまり「ガソリン」にたとえてみましょう。もし給油せずい車を走らせてガソリンが切れてしまったり、あるいは故障でガソリンタンクからガソリンが漏れだし、無くなってしまったとしたらどうなるでしょう。
どちらにしても、車は動かなくなってしまいます。
この、車からガソリンがなくなった状態こそ、人の「うつ」状態です。
ガソリンが無くなりそうだと気がついたドライバーや助手席の人がすることは何でしょうか?
ガソリンを補給することですよね。ガソリン漏れがあれば、そこを修理してガソリンを補給します。
うつもこれと同じです。
まずは休養して足りなくなっているガソリン=心身のエネルギーを補給しなければなりません。しかし、単なる休養だけではエネルギーが充分に補給できないことがあります。
そのために、薬や治療としての面接(セラピー)といった、専門家によるケアが提供されているのです。